「Cookieバナー」と「〇〇の許可を設定」って別物?表示がバラバラな理由と正しい書き方

Webサイトを見ているとき、画面に出てくる同意ボタン。
あるサイトでは「Cookieに同意する」と書かれているのに、別のサイトでは「Cookieの許可を設定する」「プライバシー設定」となっていたり……。
「これって全部同じもの?それとも別物?」「自社のサイトに載せるなら、結局どれが正しいの?」と迷ってしまいますよね。

今回は、サイトによって表示や文言がバラバラな理由と、「なんでもいいわけではない」正しい表示のルールを分かりやすく解説します!

結論:呼び方や見た目が違うだけで、基本は「同じ目的」

まず結論から言うと、これらはすべて「Cookieバナー」の仲間(同じ目的で作られたもの)です。

呼び方(文言)や画面に出てくる形が違っても、やっていることはすべて「あなたのデータを取得して使ってもいいですか?」とユーザーに確認し、選んでもらうこと。

では、なぜ別物に見えるほどサイトによって表示がバラバラなのでしょうか?それには主に3つの理由があります。

なぜ、サイトによって表示がバラバラなの?

① 対象にしている「法律」や「対応のレベル」が違うから

これが一番大きな理由です。
海外の厳しい法律(GDPRなど)を意識しているサイト
ヨーロッパなどの非常に厳しい法律を意識しているサイトは、ユーザーに「細かく拒否する権利」を与えなければならないため、「許可を設定する」「詳細を見る」といった、選択肢を細かく選ばせる文言になります。

日本の法律を意識している(または対応が遅れている)サイト
実態として、日本のサイトでは「同意する」の一言だけでシンプルに済ませているケースが多く見られます。
しかし、「シンプル=日本の法律をクリアしている」わけではないため注意が必要です。
現在の日本の法律(電気通信事業法の外部送信規律など)では、データの送信先や利用目的をユーザーに分かりやすく示すことが求められており、実は「同意する」ボタンがポツンとあるだけでは、法律違反(対応不十分)になるリスクが極めて高いのが現状です。


② サイトの「デザイン」や「トンマナ」に合わせているから

「Cookieバナー」という言葉は、ITに詳しくない一般ユーザーにとっては少し硬くて難しく聞こえます。
そのため、親しみやすさを出すために「プライバシーの取り扱いについて」や「快適なサイト体験のために」といった、マイルドな表現に言い換えているサイトもたくさんあります。

③ ポップアップの「形(レイアウト)」が違うから

画面の下に細長い帯(フッター形式)で出すのか、画面の真ん中に大きく表示するのかなど、バナーを設置する「場所や形」がサイトによって異なります。

注意したい「形」の落とし穴

画面の真ん中にドカンと出てきて「同意するまでサイトの中身が一切見られない形(クッキーウォール)」を見かけることもあります。
しかし、これはユーザーの選択の自由を奪うものとして、ヨーロッパの法律(GDPR)では原則NGとされています。
日本の法律で明文禁止されてはいませんが、ユーザーに同意を強要する不適切なデザインとして問題視されているため、自社で導入する際は避けるのが無難です。

このように、選ぶ「形(レイアウト)」が変われば、必然的に載せられる文字数やボタンの配置も変わります。
そのため、サイトごとにまったく異なる見た目(表示)に見えるのです。

「なんでもいい」はNG!正しい表示に必要な2つのルール

表示がバラバラだということは、「自社サイトに置くときは、適当になんでもいいや」で済ませて良いのでしょうか?

答えは「NO」です。

見た目や言葉の選択はある程度自由ですが、日本の法律をクリアするために、絶対に外してはいけない「正しいルール」が2つあります。

【必須】「何のために・どこにデータを使うか」が分かること

ただ「同意して」と求めるだけでは不十分です。
「アクセス解析のため」「広告配信のため」といった利用目的だけでなく、データの送信先(ツールの提供元など)をユーザーが簡単に確認できるよう、リンクなどを設けて明示する必要があります。
これは日本の電気通信事業法(外部送信規律)でも義務付けられている、絶対に外せないポイントです。

【推奨】ユーザーに「拒否(または設定変更)の選択肢」も用意すること

GDPRなどの海外法では「拒否する」ボタンの設置が必須ですが、日本の法律(外部送信規律など)では、現時点で拒否の選択肢をバナー上に設けることまでは義務付けられていません。
しかし、「同意する」の選択肢しかないバナーは、ユーザーに一方的な印象を与えてしまうことがあります。
法的な義務ではなくとも、ユーザー体験(UX)やサイトへの信頼性を高める観点から、拒否や設定変更の選択肢も合わせて設けることが強く推奨されています。

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